本作は、前田と黒沢監督が初めてタッグを組み、今年6月にロシア・ウラジオストクで撮影を行った作品。全18作品のインターナショナル・コンペティション部門で、監督賞(Best Director Award)と優れた技術に贈られる技術貢献賞(Award for Best Technical Contribution)の2冠を達成した。黒沢監督が出席した公式上映では、平日夜にも関わらず1,000席ほどの会場が観客で埋め尽くされ、エンドロールが流れている間から鳴り止まないスタンディングオベーションが続いた。